Sunday, June 05, 2005

映画:成功時代

昨日(というかおととい)の夜,MBCで放送された映画성공시대(成功時代)を見ました.主演は안성기(安聖基).1988年の映画ですね.

内容はというと,成功の野望を持つ김판촉氏(안성기扮)が会社で奮闘し,競争相手を負かすに至るのだけども,結局悲劇的結末を迎えてしまう,という感じです.なんのこっちゃ.

調味料の会社である막강(莫強?)グループの入社面接で,類稀なる営業能力(というか間違えば詐欺)を見せ,鳴り物入りで入社した김판촉氏.彼は3年以内に競争相手の감미사(甘味社?)を破産に追い込んでみせる,と宣言,バーのマダムをスパイにして,相手を出し抜く新製品を開発,嘘の新聞記事まで書かせてけっきょく彼の宣言を実現する.一見成功したように見えたけれども,実は競争相手はその上を行き,極秘裏に新製品を開発,김판촉氏を出し抜きます.愛人であったマダムにも捨てられ,左遷された김판촉氏は,放浪の末新製品を考案し,本社に掛け合いますが,誰も相手にしてくれない.それもそのはず,彼のやり方というのは人間性を無視し,ひたすら成功だけを目的とするものだったから.会社からも追い出された彼は,狂気に取り付かれたように車を飛ばし,事故でその終末を迎える,といった内容です.

会社同士の新製品開発,広告競争なわけですが,その会社というのがほとんど軍隊みたい.半ばいかれちゃった感じの안성기の演技が非常によかったです.

見てて気になったのは,調味料の宣伝なのに何でそんなにセクシーなの?ってこと.まあ映画だし,誇張してる部分はあるけれども.だいたい精力剤入りの調味料なんか開発するか?って感じだ.出てきた調味料もまたおかしい.まずは감미소(甘味社製品).それに対して막강グループは新製品아그마(アグマ)を発表.さらに精力剤入りの아그마2も市場に投入.っていうか"2"ってなんだよ.ゲームや映画じゃあるまいし.

ここで市場のシェアが完全にひっくりかえるんだけども,それに対し甘味社が極秘に開発したのが"완전자동 컴퓨미"(完全自動 コンピューミ)."감미료 하이테크 시대 선언"(甘味料ハイテク時代宣言)だってさ.うーむ.

それに対し,김판촉氏が最後にたどり着いたのが,"천국의 맛"(天国の味).美しい自然に対する憧れを甘味料にこめるのだ!というのが彼の企画なんだけども,それは会社に受け入れられないわけです.

彼の企画,21世紀の今になっては至極当然,あたりまえの開発コンセプトになっています.それを20年も前に先取りしていた,という点ではすごいなあ,と.

2 comments:

Anonymous said...

なんだか星新一をほうふつとさせる筋書きですな。さすが80年代。

pon nitnekamui said...

っていうか映像自体は80年代でも前半とか,かなり古臭かったけれども…

この手の古い映画はレンタルビデオにもないから,テレビでやるたびにチェックしなければ~

アジア映画小事典がさんこうになるかも.