iPodと外国語学習
先日の朝鮮語教育研究会で,大阪府立大学のポッドキャスティングによる外国語学習の試みが紹介されていました.発表自体は事例報告だったけど.
そこでけっこう話題の中心になっていたのが,「これを使って学生の学習効果は上がったのか?」ということ.でも私がそこで思ったのは,実はそんなことは期待しちゃいけないんだよ,ということでした.
その理由はいくつかある.だいたい学生がiPodを持っているのか?ということがひとつ.よしんばmp3プレイヤーを持っているとしても,わざわざ毎週ダウンロードして授業以外に聞くか?ということがひとつ.そもそもそんな小さい範囲をターゲットにしていていいのか?ということがひとつ.
授業で聞いてみました,学生に.iPod持ってますか?って.クラスの3分の1もいなかったですねえ.他のmp3プレイヤーまで含めても,半分くらいですかね.ということは,持ち出して外でも外国語学習!という前提が崩れてしまう.家でPCの前で聞いてるくらいだったら教科書についてるCD聞くほうがもうちょっとましかな,と学生は思うでしょう.
配信する内容にもよるけれども,自分の学生のためにわざわざインターネットを利用して配信する必要はないわけですよ.そうじゃない.ポッドキャスティングとして配信するのであれば,もっと広い,世界の人々が受け手として存在するわけですよ.そういう人々をターゲットにして,旅行会話でも入門の内容でも,とにかく裾野を広げていくことができるわけです.だから自分の学生の成績が上がったとか,学習時間が増えたとか,そんなことはハッキリ言って小事に過ぎない.
ターゲットを広くすれば,思わぬ利用法も出てくるかもしれない.例えば日本語の表現と韓国語の表現を配信すれば,日本語を勉強する人にとっても役に立つ.そういうニーズにも対応できるわけです.
flashでクイズとか練習問題とかを作って,それを配信できれば面白いかもしれない.同じ形式の問題でも,例えばハングル検定5級の語彙を毎週一定量クイズ形式で配信するとか.
…と,ちょっと思ってみました.

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